厄年日誌

私のライフワークブログです。途中まで学生時代の記事です。

続・伝える力

 昨日の「伝える力」の続き。。。

この本の第二章はつかみの大切さでしたので、はずします。

第三章 円滑にコミュニケーションする

 人に話をする時に、つかみと同じくらい大切なのが、

危機管理の意識を持つことです。

例えば、ある人が失礼なことを言っても、好感をもたれるのに
ビートたけし綾小路きみまろ有吉弘行

一方では、口が悪いままに嫌われてしまう人も大勢います。

この違いはナンでしょう?

これは一言で言ってしまうならば、愛情の差ではないかと考えられます。

愛情がないと、強いことやきつい事はなかなかいえません。

愛情がないのに、強いことやきつい事を言うと相手の心を傷つけるだけでなく、

反感や恨みを買ってしまうことになるでしょう。

相手に対する愛情が根底にあるかどうか、

そして、互いの信頼関係が築かれているかどうかで、

相手に与える印象は大きく異なります。


 芸能人に限らず、歯に衣着せぬ発言をして人気者になったり、

好感度が高まったりする人は少なくありません。

もの言う株主」の村上世彰さんもある時期まではその一人だったかもしれません。

しかし、彼の好感度が一気に崩れてしまうことが起きました。

次の発言がきっかけでした。

「証券取引市場のプロ中のプロを自任する私が、万が一でも法を犯してもいいのか。

プロ中のプロとして認識が甘かった」

彼はインサイダー容疑で逮捕される数時間前に記者会見でこう言い放ちました。

また、検察から「あなた、(インサイダー情報を)聞いちゃったんでしょ」
と問われて、

「聞いちゃったんですよね」と答えたのは、犯意はなかったことを強調したかったからでしょう。

彼の”世論操作”は、途中まで成功しているかに見えました。

でも、計算した言動をとっている、本心から反省しているわけではない、

ということが見えてしまったために失敗したのです。

それで思わず、

「皆さんが僕のことがすごい嫌いになったのは、無茶苦茶儲けたからですよ。

2000億くらい儲けたんではないでしょうか」などという発言が口をついて出たと思うのです。

「そうだよな。もの言う株主として時代を切り開いていた部分もある。

たまたま意図せずに法に触れてしまったけれど、悪いことをしようと思っていたわけではない。

そんなに叩いたら可哀そうじゃないか」という空気が、

ここで一気にしぼんでしまったのです。


 日本にはいわば「けしからん罪」が存在しています。

それは、法律には違反していないけれど、

なんかけしからんよね〜という多くの人たちの気持ちであり、

感覚、空気です。

村上さんは「無茶苦茶儲けましたよ」と言ったことで、

これに該当してしまった。

これは理屈ではなく、庶民感情です。

それでは、村上さんはどう言えばよかったのか???

好感度を上げつつあった前半の流れを受けて、

一層好感度を高めるにはどうすべきだったのか?

池上さんはこう考えました。

「私は皆さんの大切なお金を預かって、それを増やす仕事をしています。

そして、その過程では有意義な投資をして、それによって、

日本経済を良くするお手伝いもしています。

資本をうまく活用することで、活力を失っている会社を立て直す力添えも、

微力ながらしてきたと自負していますし、これからもしていきたいと思っています。」

まずは、自分の会社の社会的価値を理解してもらうことでした。

その上で、

「一部、法を踏み外した点があったことは真摯に受け止めて、反省しています。

二度とこうしたことがないようにしていきます。

そのためにも、経営者としての責任をとり、私はファンドの代表を辞任しました。」

などと、自分の非を認めた上で、自分が責任をとることを表明すれば、

記者たちはそれ以上突っ込みにくいものなのです。





 今日はこれぐらいにしておきます。

また続きは明日か明後日に、けしからん罪についてと

悪口や説教をどうするのか、、を書きますのでよろしく〜☆