職種<パート2>
前回の続きです(http://d.hatena.ne.jp/yakuo24/20101216/1292485843)。
・生産エンジニア
テレビで見る職人や職工は大卒エンジニアの仕事ではなく、
職工が働いている生産ラインの監督者です。
ラインが止まらないように機械の調子をチェックし、生産計画に基づいて製造します。
例えば半導体業界では、生産エンジニアをプロセスエンジニアと呼び非常に重要な役割を果たしています。
半導体は直径30センチのシリコンウエハに微細パターンを描き、一枚から数百枚ものチップが取れます。その製造プロセスは複雑で、数週間も要します。
加工が微細で工程が複雑であるので、歩留まり(良品率)が上がりにくい特徴をもちます。
その悪い歩留まりをプロセスエンジニアが数か月で5割、7割と上げていき安定すると9割以上になります。
生産エンジニア(プロセスエンジニア)は歩留まりを上げるため不具合の原因を特定していくので、事件の一つ一つの謎を解決し犯人を追い詰める探偵に似ていると言う人もいます。
・調達エンジニア
製造には材料や部品が不可欠で、製造業では「調達」という言葉を使います。
品質は何より重要であり、価格安く、安定供給が望まれます。
日本の生産技術は世界一と言われる理由の一つが”Just In Time”という生産システムです。
こういうスケジュール管理も調達エンジニアの仕事の一つです。
・設備エンジニア
工場は大量のエネルギーを使います。
大電力の工場内ネットワーク、制御システムと点検・監視を行います。
・フィールドエンジニア
製造で使用する何トンもの装置の設置にはノウハウが必要で、最初に電源を入れるときは細心の注意を必要とします。
その際装置メーカーからフィールドエンジニアが客先に行って、設置とテスト稼働までを担当します。
例えば最先端の半導体製造装置の中には数億、数十億円のものがあり
メーカーが製造装置メーカーに発注し、その仕様に基づいて装置メーカーが製造して納品します。
納品後に故障など不具合が起これば対応し、フィールドエンジニアは装置の”カスタマーセンター”と言ったところでしょうか。
・知財・法務部門
特許の申請・保守には技術の理解が不可欠なので、理系の人間も担当します。
会社の技術を理解し、業界の動向を知る必要があるので新卒社員が配属されることは稀のようです。
他にITエンジニアがありますが、社内の情報システムを構築、管理することを担当します。
同じ職種でも業種によって中身が全く違うので、工場見学で自分に合う職種を見つけていきたいどすな〜〜〜☆